コードメータ(CodeMeter)とは

コードメータ(CodeMeter)とは、最高のプロテクト技術を凝縮した最も新しいコンセプトのセキュリティツールです。アプリケーションプログラムをはじめ、Adobe PDFなどのコンテンツファイルの不正コピー、不正流出を最高レベルでガードします。最強の自動暗号化ツール「AxProtector」や、メモリー上の「オンデマンド復号」を実現するIxProtector/WUPI技術、セキュリティニーズを細かくサポートするハードウェア構造、また組込みシステム専用に用意されたセキュリティツールやERPやCRMと統合できるライセンス管理など、まさにこれからの高機能セキュリティツールです。

最強の自動暗号化ツール「AxProtector」搭載

コードメータには、最新のプロテクト技術を結集した暗号化ツール「AxProtector」が搭載されています。Windows 64/32bitアプリケーション、.NETアセンブリ、macOSアプリ、Javaアプリケーション、Linuxプログラムなどを、ソースコードを変更せずに自動的に暗号化します。強力なアンチデバッグ機能や豊富なセキュリティオプション機能を用意し、使用期限や使用回数など、ソースコードを変更することなく設定することができます。高度なプロテクト技術と最新の暗号化アルゴリズムAES 256ビットを駆使し、ファイルを強力に暗号化するため、リバースエンジニアリングやクラッキング対策に非常に効果を発揮します。

メモリー上の「オンデマンド復号」を実現

コードメータは、いままでになかったメモリー上の「オンデマンド復号」技術を実現しました。「オンデマンド復号」とは、PCメモリー上で展開するプログラムを常に暗号化しておき、必要な時に必要なモジュールを復号して実行し、実行後は再び暗号化してメモリーに戻す技術です。一般的な暗号化ツールの場合、プログラムを暗号化してもPCメモリーにロードされた状態では復号されています。この状態でメモリー解析を行うことでプロテクトを外すことが可能になります。新技術である IxProtector / WUPI (Wibu Universal Protection Interface)の登場により、プロテクトされたプログラムは、ディスク上で暗号化されているだけでなく、メモリー上でも暗号化されています。必要な時に必要なモジュールを復号して実行し、モジュール終了と同時に再び暗号化してからメモリーに戻す「オンデマンド復号」を利用することで、メモリー解析からのクラッキング攻撃をシャトアウトできます。

モジュール単位のプロテクト

さらに、IxProtector/WUPIを利用することで、プログラム全体のプロテクトとは別に、モジュール単位のプロテクトを容易に構築できます。また、コードメータのユニットカウンターを利用して、モジュール単位の"Pay per Use"(課金)も可能です。

セキュリティニーズを追求したハードウェア構成

コードメータキーは、セキュリティニーズを最大限考慮したハードウェア構造になっています。アプリケーションのプロテクト管理を行うファームコードとプロダクトコード、モジュール管理やバージョン管理を行うフィーチャーマップ、使用期限や使用開始を設定するExpiration TimeActivation Time、また「30日間有効」などの評価版に必要な使用期間を設定するUsage Period、アプリケーションの使用回数を制限するユニットカウンタ、さらに、コードメータ コアAPIファンクションから読みだすことのできるユーザーデータ領域やセキュリティデータ領域が標準で用意されています。とくに、セキュリティデータには、Protected Data、拡張Protected Data、Hidden Data、Secret Data、COLIなど、セキュリティニーズに応じて使い分けのできるデータ領域がそれぞれ搭載されています。 また、コードメータキー1つ1つ異なるユニークなシリアル番号、第三者による不正使用を防止するPINコード(パスワード)設定、使用期限や期間を確実に管理するCmBoxタイマー機能、不正解析の際はハードウェアをロックするロック機能など、セキュリティニーズに必要な機能を豊富に搭載しています。

1個のキーに最大2,000個までコードを登録できる

1個のコードメータキーに、異なるファームコード・プロダクトコード・フィーチャーマップやプロテクトデータなどのオプション情報を最大2,000個まで登録できます。従い、1個のコードメータキーで、2,000種類までのアプリケーションをプロテクト管理することができます。オプションモジュールのプロテクト管理や追加販売など、コードを使い分けることでさまざまな販売形態が可能になります。

充実したネットワークライセンス機能

ネットワークにコードメータキーを1個装着することにより、ネットワーク上のクライアントライセンス数(フローティングライセンス数)を制御するネットワークライセンス機能が標準搭載されています。それぞれのファームコード・プロダクトコードごとに、1ライセンス(ローカルライセンスのみ)から4,294,967,295(約42億)ライセンスの範囲で設定が可能です。1個のコードメータキーで、最大2,000種類のコードに対して、それぞれ異なるライセンス数を割り当てることができるため、プロテクトコストを大幅に節約することができます。

使いやすいリモートアップデート機能

メール添付などのやりとりで、ユーザー先にあるコードメータキーの内容を変更するリモートアップデート機能が搭載されています。ライセンスの追加や、商品(プロダクトコード)の追加、有効期限の延長や使用回数の更新など、コードメータキーを物理的に送ったり送り返したりすることなく、メール操作で簡単かつスピーディに更新が可能です。さらに、オプション機能であるCodeMeter License Centralを利用することで、リモートアップデートやライセンスのアクティベーションをインターネット経由で行うことができます。

柔軟なライセンス管理 CodeMeter License Central

CodeMeter License Central(コードメータライセンス セントラル)を利用することで、柔軟なライセンス管理を実現することが可能です。現在お使いのERPやCRMシステムに統合してライセンス管理を行うことができます。さらに、オンラインアクティベーションなど、インターネットによるライセンスの販売や更新も可能になります。 年間契約のホスティングサービスと自社システムに統合する2つの方法が可能です。

Adobe PDFファイルをプロテクトするSmartShelterPDF機能

Acrobat PDFファイルを暗号化するSmartShelterPDF機能を搭載しています。ファームコード、プロダクトコード、フィーチャーコードで暗号化し、使用期限(Expiration Time)、使用開始(Activation Time)、使用期間(Usage Period)、閲覧回数(ユニットカウンタ)、印刷回数(ユニットカウンタ)、プリントスクリーンやキャプチャの禁止などのセキュリティオプションも充実しています。

その他のコンテンツファイルも強力に暗号化

Flashファイルもプロテクト可能です。また、プロテクト可能な対象ファイルを順次追加する予定です。

CmBoxタイマー機能

コードメータキーの中に時刻を確実に刻むCmBoxタイム機能を内蔵。アプリケーションの使用有効期限、使用開始期日を確実に設定できるので、ソフトウェアのレンタル販売、ASP事業に有効利用できます。期限の更新はリモートアップデート機能を使ってタイムリーに対応。

ハッキング対策も十分

暗号化されたプログラムやコンテンツファイルを不正に解析するハッキング行為に対しては、世界最高レベルの暗号技術とアンチデバッグ技術を搭載しており、強力なハッカーから貴社のセキュリティを守ります。

Windows/Mac/Linuxに対応。さらに、組込みOSにも対応

WindowsやWindows Serverをはじめ、macOS X や Linux (64bit/32bit)の最新OSに対応しています。さらに、組込みシステム用セキュリティとして、ラズベリーパイ等のLinux ARM, Android ARM, VxWorks (ARM/x86/PowerPC), QNX(ARM/x86), Embedded macOS等にも対応しています。

組込みシステム用セキュリティを充実

産業用機械などに組み込まれる組込みシステムのために、専用のセキュリティソリューションを用意しています。リバースエンジニアリングに対する技術流出の防止や、Stuxnetなどのサイバー攻撃に対するコードシグニチャ機能、制約されるメモリー空間でも動作するCodeMeter Compact Driverなど、ますます重要になる産業用制御システム、組込みシステム専用のセキュリティを充実しています。

ソフトウェアベースプロテクトCmActLicenseも用意

ハードウェアベースのCmDongleに加え、ソフトウェアベースのCodeMeterとして "CmActLicense"(シーエム・アクト・ライセンス)も用意しています。セキュリティ機能はほとんど同じで、アプリケーションプログラムをCmDongleとCmActLicenseで共通で動作できるよう一元化することが可能です。CmActLicenseの特長としては、PC端末に固定化する点、ライセンスコストがハードウェアベースに比べて安い点などがあげられます。エンドユーザー先でセキュリティ的な理由からUSB等のハードウェアドングルが利用できない場合に最適です。