IxProtector / WUPIとは
自動暗号化ツールAxProtectorは、アプリケーションプログラム全体を強力に暗号化しますが、IxProtectorは、WUPI ファンクションを使って、ソースコードに組み込みながらプロテクトを行う方法です。IxProtectorを利用することで、次のことが可能になります。
- 1.モジュール(ファンクション)単位のプロテクトが可能になる。
- 2.モジュール(ファンクション)単位の課金(Pay per Use)が可能になる。
- 3.メモリー上の「オンデマンド復号」が可能になる。
.NETアセンブリの場合、AxProtectorで暗号化することにより、メモリー上の「オンデマンド復号」機能が自動的に組み込まれますが、Win32/Win64アプリケーションまたはmacOS X プログラムの場合は、IxProtector/WUPIを使ってメモリー上の「オンデマンド復号」を実現する必要があります。
IxProtectorによる暗号化は、常にCmStick経由で行われるため、安定した高いセキュリティが保たれます。また、暗号コードは暗号化処理が行われるたびに変化するため、クラッキングに対する解析をより困難なものにします。IxProtectorで使用される暗号化方式とメカニズムは以下の通りです。
- RED (Random Encryption Decryption)
- RID (Required Information Decryption)
- AXAN (Automatic Executable Area Encryption)
- P-RID (Probalilistic Required Information Decryption)
- CRE (Challenge Response Encryption)
これらの暗号化方式とメカニズムを、WUPI (Wibu Universal Protection Interface) ファンクションが自動的に行うため、特別な知識を要求しません。
WUPIには、11個のファンクションが用意されており、ワイブキー、コードメータ、コードメータActに共通で使用可能な標準インターフェースになっています。また、どのモジュール(ファンクション)を暗号化し、どのモジュール(ファンクション)を暗号化しないかの設定が可能です。また、一度WUPIファンクションを組み込んだソースプログラムは、最新バージョンの自動暗号化ツールAxProtectorで再暗号化し続けることで、常に新しい暗号化テクノロジーによるプロテクトが可能になります。
WUPI (Wibu Universal Protection Interface) ファンクション
- WupiCheckLicense
- 与えられたライセンスリストからライセンスをチェックします。使用されるセキュリティチェックは実行中に変化します。このファンクションは、ライセンスを自動的に割り当てます。
- WupiEncryptionCode
- WupiEncryptionCodeはファンクション(モジュール)を暗号化します。暗号化するファンクションはIxProtectorで指定します。
- WupiDecryptCode
- WupiDecryptCodeはファンクション(モジュール)を復号します。復号するファンクションはIxProtectorで指定します。
- WupiDecreaseUnitCounter
- CodeMeterの場合はUnit Counter(ユニットカウンター)、Wibukeyの場合はLimit Counter(リミットカウンター)を指定された数値分減らします。
- WupiCheckDebugger
- プロテクトされたアプリケーションに対して、デバッグ処理が施されたかどうかをチェックします。
- WupiGetHandle
- エントリのネイティブハンドルを返します。CodeMeterの場合はHCMSysEntry、Wibukeyの場合はHWKBENTRYに指定されます。
- WupiFreeLicense
- 割り当てたライセンスを解放します。
- WupiQueryInfo
- 使用中のライセンス情報を返します。
- WupiGetLicenseType
- ライセンスタイプを返します。
- WupiAllocateLicense
- 指定したライセンスリストのライセンスを割り当てます。
- WupiGetLastError
- 直前に実行したWUPIファンクションのエラーコードを返します。